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健全なる精神に…

シューマン:交響曲第2番シューマン:交響曲第2番
(2006/12/20)
フランクフルト放送交響楽団 インバル(エリアフ)

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ロベルト・シューマンの楽曲は、熟慮と推敲を重ねたうえの産物ではなく、閃きや即興を一筆書きに展開させていったうえのそれに聞こえる。実際の作曲過程など知るはずもないけれど、つまりは彼の音楽じだいがそのような魅力を宿しているということなのだと思う。
だから、作品ごとの出来不出来の差はけっこう激しい。でも、ひとたびハマれば、まるで神が宿ったかのごとく天才的な筆致を示す。そう、たとえばシンフォニーなら、「第2」の終楽章。

この楽章(ひいては作品全体)についてはむかしから、ずいぶんな言われかたをされてきた。いわく、形式が破綻しているだの、精神病の産物だの…
でもそれは、「常識的な」ソナタ形式の枠組みからとらえてしまうから。それではシューマンの独創的な着想を看過してしまうことになる。

おおまかな構成をまとめてみよう。
【呈示部】
○第一主題…1オクターブの上昇、そして付点音符をともなった音型へとつながる活発な主題
○第二主題…弦の走句、木管の三連符につづいてあらわれるおおらかな主題(第3楽章の回想)
【再現部&展開部】
ふたたび第一主題が登場、その後展開を重ねる。第二主題はクラリネットが反行型を吹く。
ここをたんなる展開部として、つづく再現部がまるまる長大なコーダに置き換えられている見ることもできる。いずれにしても、この楽章なかばにして、通常のソナタ形式は役目を終え、曲は全体を統合して総括する終結部へと突入していく。

【コーダ】
○オーボエにより美しい「感謝の歌」(by前田昭雄)が奏される。
○第一主題が再登場し、展開される。全合奏による終止。
○弦楽器によりふたたび「感謝の歌」。確信を深めたこの主題は、ここで第一楽章冒頭の金管のモチーフをしたがえる。すると今度は同じく一楽章の序奏であらわれた木管のパッセージが再帰、そして「感謝の歌」が木管と弦のカノンになると、そこにいよいよ前述の金管のモチーフが威厳をもって吹奏され、音楽はついにひとつになって…

ううむ、こうして書いてみるとなんだかもどかしい。
興味のあるかたは、スコアを片手に前田昭雄の『シューマニアーナ』(春秋社)を一読されることをおススメします。

さて、上記に挙げたインバル盤。弦楽器を分厚く鳴らしながらも常に見通しがよく、スコアに手を入れていない(たぶん)演奏では最上のひとつ。上記のカノンから金管のモチーフが重なるところのバランスなど実に見事で、何度聴いてもしびれる。
コメント

もはや

素人か玄人か判別できません。
最近ほとんど音楽聴けてないです。

勉強に忙しそうだね。
こちらも更新が滞り気味です。
べつにだれも困りゃせんけど。
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